用語解説

フラックスとはロウ付け時に使用する化学薬品(融剤)のことです。
銅配管をはじめとした金属は空気中において酸化被膜に覆われておりますが、ロウ付けなど接合を行う際にはこの酸化被膜を除去することが必要になります。この除去の作用をもたらすのがフラックスで、例えばロウ付け時にはロウを充てる箇所に塗布して燃焼させることで使用します。
その中でも気化フラックスは特殊タンク内で気化させた液状フラックスに、可燃性ガスを混合させたものです。気化フラックスは完全気化燃焼するので、燃焼の際に生じるカスを少なくすることが出来ます。そのため、ろう付後のカス取り作業が簡単な点や、ろう付後の表面が滑らかな仕上がりになり、長時間腐変色することがないというメリットがあります。