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フラックスの選定は銅配管のロウ付けの品質を高める大切なポイントの1つです。

そもそもフラックスを使用する目的は、「酸化被膜」の除去にあります。銅配管のロウ付けに際して、トーチなどで配管を加熱させると、配管表面に酸化被膜が形成されます。そして、この酸化被膜はそのままにしておくと、ロウの浸透を阻害し、それによりロウ付け箇所の強度や気密性に悪影響を及ぼしてしまいます。そのためフラックスを使って酸化被膜を除去させることで、浸透性の向上を図るのです。

フラックスには、気化フラックスと呼ばれるものと粉状フラックスと呼ばれるものの2種類がありますが、フラックスの選定のポイントとして挙げられるのが、これら2種類のフラックスを適切に使用することです。気化フラックスはバーナーに取り付けて、炎や酸素ガスとともに配管に噴出させますが、粉状フラックスは前もって配管へ塗布を行うという違いがあります。選定の形として、例えば精密板金加工 配線組立.comにおいては、銅とSUSの異種配管ロウ付けを行う際、気化フラックスと粉状フラックスを併用するということが挙げられます。これは銅よりSUSのほうが酸化被膜が形成されやすいため、2つのフラックスを併用することで、酸化被膜を一気に除去させるためです。

このようにフラックスの選定や使用方法1つとっても銅配管のロウ付けの仕上がりには大きな差が生まれます。銅配管のロウ付けにおける品質などでお困りの方はお気軽にご相談ください。