金属配管のロウ付けについて、銀ロウとリン銅ロウを使用して溶接した際、どのような違いがありますでしょうか?
銀ロウは主に真鍮や異種金属の接合含め、幅広くロウ付けに使用されています。銀ロウは合金であり融点が低いという特徴を有しているので、板金加工品の溶接・組立の作業性が非常に良好です。また、銀ロウ使用時には、母材と銀ロウの間に不純物が入ることを防ぐことを目的に、銀ロウは使用時にフラックスという融剤を使用して、金属表面に発生する酸化被膜を還元しながら作業を行います。
一方、リン銅ロウは主に銅と銅のロウ付けに使用されます。これは、ロウ付け時に母材表面の酸化被膜をリンが還元するためフラックスの使用が不要となり経済的に作業が行えるからです。そのリンは鉄やニッケルとはもろい金属間化合物を形成するため、これらの金属の接合には向きません。このように接合する金属の特性に合わせてロウ材を使用します。
島田工業では銀ロウ、リン銅ロウを使用した溶接に豊富な経験がありますので、これらの溶接作業を含む板金加工品は、お気軽にご相談ください。
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