Before (改善前)

鋼板の表面に塗装をしてあるカラー鋼板は色やその他の機能を付加した鋼材で、塗装などの後工程が不要となる為、有益な材料であるとされています。しかし、カラー鋼板は扱いが難しく、養生を行って加工するためコストアップ要因となりやすいとされています。また、メッキがはがれるなどの不良が起こりやすいので、こちらもコストアップ要因となってしまいます。

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After (改善後)

カラー鋼板を用いた精密板金加工は、傷レスでの加工が難しく、他の材質と比較してもデメリットが多く、不良率UP・コストアップ要因となりがちです。そこで、カラー鋼板を選択する場合には、加工がほとんど無い部品の材質に限るか、表面部品の一部にとどめるもしくは下型を工夫して(表面処理)傷レスの加工を行っています。これにより、カラー鋼板のスペックを活かした製品製造が可能となります。

POINT(要約)

精密板金加工の材質として使用するカラー鋼板は、後工程での表面処理を必要としない為、コストダウンを実現する材料として有名な材料の一つです。しかし、カラー鋼板は工程が進む中で表面に傷がつくなどの不良の原因になりやすい材料とも言え、多くの場合コストアップ要因となりがちです。そこで、カラー鋼板の用途や使用箇所を限定して、メリットを活かせる箇所以外には使用を控えることをお勧めしています。